Dog Dance Japan主催
Judge Seminar, Competition & Workshop @Woof
2014年6月12日~14日

 

2008年秋、イギリスから著名なフリースタイラーKath HardmanKaren Sykesをジャッジとして招いて競技会とセミナーが開催されてから6年、再びお二人が来日することになり、山梨県のドッグリゾートWoofにて、ジャッジセミナーとワークショップ、競技会がDDJ(Dog Danci Japan)主催で開催された。

ニコルがフリースタイルのライブ競技会に参加するのは2回目。
ワークショップでは、今年の春ファンマッチで披露したルーティンを見て頂くことにし、競技会には、短く、シンプルな曲で臨むことにした。

6月12日
6年前はまだまだ元気いっぱいだったハンスも早15歳と1か月。
余裕を見て早めに東京を出る。
梅雨真っ盛りで、お散歩もままならない日が続いていたため、運動不足でかなり体力が落ちていた。

途中雨が上がった談合坂で休憩を取ろうとハンスを降ろしたところ、足がつって立てない様子。
しばらく道端でマッサージを続けたところ、ようやく歩きはじめ事なきを得る。

ふと振り返ると、今回の主催者DDJのAちゃんがちょうど休憩に立ち寄ったところ。
なんという偶然。
講師のお二方ともお会いできて、つかのまの歓談。

そして無事Woofに到着後、ジャッジセミナーに参加する。
woof
ニコル
あいにくの曇天で富士山は見えず。
セミナー中はニコルはケージ待機。


日本では共通のジャッジ規定が定まっていないこともあり、今回のセミナーで聞いたジャッジ基準は、公平に採点するためにはとても良い指標になり、非常に勉強になった。

そのためには、競技会のルールもジャッジがきちんと把握していなければならず、あやふやな場当たり的な判断は非常に不公平感を参加者に与えるものだということを改めて感じるものだった。

いずれにしても、ジャッジするのは大変である。


6月13日 ワークショップ

2日目は前日とうって変わった快晴。さすが晴れ女。

30組に及ぶ参加者の演技が朝から始まり、そのひとつひとつにKathとKarenの細かいアドバイスが続く。
あまりの丁寧さに、予定時間は大幅にオーバーしてしまい、出番の予想がつかなくなる。

朝から衣装を着て待つというのも初めてのことであったが、時間を見計らって、ホテルの部屋で寝ているハンスの様子を衣装を着たまま見に行くのも、なんとも人目を引いて恥ずかしかった。

ニコルも大人しく会場でケージ待機が出来(一瞬イリュージョンがあったらしいが)、ハンスも粗相することなく、なんとか出番を迎えられた。

ニコルとの演技は春にお披露目した「Stand By Me」。
不評だった衣装をちょっと派手にして臨んだが(笑)、ニコル嬢ちゃんは相変わらずリングの中に入るとどよ~ん。

仕方ないので、スタート時点で、ほぼ失敗のない腕輪ジャンプを入れてちょっとテンションをあげてみる。

ところが、苦手なヒールワークが始まった途端、「ワ・・ワン」の声で固まる。
お~い!おいて行くわよ~。

そのせいで、予定していたほど距離が出なかったために、リングデザインを急きょ変更。
振付も一部変更しながら、踊っているうちに、エンディングのポジションが左右逆になってしまったことに気づく。

まっ、いっか・・・。

演技が終わってアドバイスエリアでニコルとボール遊びをしながら待っていると、そのテンションをリングの中で出しなさいよと言いたくなるほど楽しそうだ・・・。

私の意気消沈ぶりを察して、ジャッジが慰めてくれる(汗)。

ジャッジの評価は思った通りで、逃げて使ったウィーブの回数が多かったこと、離れることに不安があるニコルの遠隔の強化と、匍匐前進の更なる強化を指摘された。

スタート時のパフォーマンスは功を奏したようで、Karenは気に入ってくれたようである。

ワークショップでは、参加者全員のアドバイスを聞くことが出来、自分にあてはまってもそうでなくても、大変勉強になるものであった。その場ですぐに修正のつくアドバイスもあったが、私の場合はニコルの練習不足からくるものや、根本的な精神面からくるものもあったので、2回目の演技はパスすることにした。


6年前のワークショップは初心者と中級者を分かれて基本の動きなどを練習する形で行われたが、今回のワークショップはトレーニングショーとも言われ、それぞれの演技をKathとKarenがジャッジし、アドバイスするというもの。

途中で犬のテンションが落ちたり、集中が途切れそうになった時は、おやつやおもちゃを使って練習に切り替えてもいいというものだったが、「もう少し頑張って!」というところで、練習に切り替えてしまう参加者が多かったのがちょっと残念だった。

ニコルは?練習に切り替えたらテンションが上がるのはわかっているが、そこを頑張ってもらって山を越さねば・・・。
というわけで、端から練習モードは捨てて臨んだ。

ニコル
懇親会
さすがにくたびれて爆睡中
夜は講師を囲んでの懇親会
 

6月14日 競技会
今日も快晴。さすが晴れ女。

っというわけで、出番はお昼すぎなので、ニコルと中二階の観客席から参加者の演技を見ながら過ごす。
ニコルは2回目の競技会参加ということで、初級クラス(ビギナークラス)。
しかし、初心者クラス(スタータークラス)と言ってもみなさんとてもお上手でびっくり。

今回選んだルーティンは時間も短く、シンプルなコンテンツにした。
それでも、ニコルの動きはいつもの倍遅い。
2拍で回るところが4拍に。
少ないコンテンツがますます少なくなる。

というわけで、シンプルなコンテンツはますますシンプルになってしまった。

結果は26頭中9席、24.75ポイント。
2年前、我が家に来て半年でエントリーした某団体の競技会では、不本意ながら、不明瞭なルールのせいで得点なしの失格になったニコルにとっては今回が初ポイント。
ニコルの頑張りがちょっぴり評価された気がして嬉しい。
ちゃんとお尻にも気を付けてね。
ニコルの得意なジャンプ技。
ハンドラーに似合わないかわいらしいポーズ
びょ~んと立つのも好きな技


そして、最後になんとWoof賞という賞をいただいてしまった。
ジャッジ曰く、「犬がどんな状況にあっても、笑顔で楽しそうに踊っていたから」とのこと。
さらに、犬のアテンションが切れそうになるのを、グッと堪えながら、丁寧なハンドリングだったとお褒めの言葉もあったとか・・。

えっ?ほんと?

ファンマッチの写真を見ても、笑っている顔のほとんどなかった私が笑っていた?
これはかなりの進歩だ(笑)!
しかも、ハンドリングが良かったと言っていただけるとは。

また次回も頑張ろうという気になるもの。


photo by DDJ
KarenとKath



6月15日犬と遊ぶ
3日間にわたるフリースタイルのイベントも無事終わり、翌日は犬たちとまったり森林浴を楽しんだ。

最初はニコルと二人で散策していたが、あまりに気持ちがいいので、ハンスも誘おうと部屋に戻る。
森まではちょっと距離があったものの、森に入ると涼しくて気持ちがいいのか、のんびりお散歩を楽しむハンス。

ゆっくりと時間が流れる中、渋滞する前に森を後にした。


森林浴
ニコル
初夏を思わせる蝉の声に癒される。
「涼しくて気持ちいいわね。」
「まだ着かないの?」
「気持ちいいじゃん。」
ハンスとニコル
「ママ、これくらいの庭があるといいわね。」
ハンちゃん、帰宅後は疲れて爆睡。


老犬連れの3泊4日は結構大変だったが、犬たちも飼い主孝行だったので、こめかみに血管が浮き出るようなこともなく、リフレッシュできた4日間だった。


今回このイベントを企画して下さったDog Dance Japanのおおつかさん、
Hocciの真壁さん、Woofのスタッフの皆様
そしてお手伝いされていた五井さん、鈴木さん、通訳の川角さん、
and very thanks to Kath and Karen!


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