Part 7:食べ物のこと
幼年期
 
クリスがウチに来た時は、ブリーダーさんが持たせてくれたドライタイプのパピーフードと粉ミルクが主食であった。
パピーフードはミルサーで粉砕し、熱湯で溶いた粉ミルクと一緒に混ぜてやった。この粉ミルクがとってもいい香りで、本当においしそうだった。
一時切れてしまって別のメーカーで代用したが、オーナーさんの持たせてくれた某メーカーの香りには負けていた。粉ミルクひとつでもこんなに違う物なのかと初めて知った。
 クリスの子供達の時も同じメーカーの物をブリーダーさんに頼んで、離乳時期から同様に食べさせた。この頃のワン達はすっご〜い食欲で見ていて楽しい。
 3ヵ月を過ぎたあたりから、粉砕しないでパピーフードをやるようにした。しばらくはミルクもかけてやる。
初めの1〜2回は違和感があったようだが、すぐにがっつき始めた。

6ヵ月〜
 ブリーダーさんから入手していたフードはウチの近所で手軽に入手することが不可能だったので、別のパピーフードに変えてみる。あまり違和感はないようで、特に食いは変わらない。良かった良かった。

 クリスが最初の夏を迎えたころ、急に食欲が落ちてほとんど食べなくなった。
最初はただのわがままだろうと思い、食べないときはそのまま片づけてしまった。しかし、2〜3日同じことを繰り返しても一向に食欲は出てこない。成長期でもあるので、仕方なく手のひらにのせて食べさせてみたり、一粒一粒口に運んでやったりといろいろやったがダメだった。
 以前知り合いにフードを買うときは店でワンに試食させて、食べなければ買わないと言うのを聞いたことがあり、そんな過保護なことしたら、好き嫌いだらけになってしまうと思っている私は食べなきゃ1週間でもやらないぞと初めは思っていたが、やはり毎日続いてくるとそうもいかず、ブリーダーさんに相談してみた。
「何かトッピングをしてみたら?」ということになり、キャベツとブタレバーを煮込んで混ぜてやることにした。
なんと食べるじゃないか!
やっぱりただのわがままだったか.....。以前ウチにいたハスキーはいっさいそんなわがまま言ったことがなかったのに〜。
結局クリスお嬢様のわがままに負けてしまった。

 その後クリスは妊娠中や、季節の変わり目なんぞにわがままを言い、その都度手間をかけさせているが、なぜか子供達はいっさい文句を言わない。何を出しても美味しそうに全部たいらげ、残すなんてことはあり得ない。飼い主思いの良い子たちだ。

 この頃から私の朝食時に残るバナナ(朝から1本食べるのはちょっと苦しい)を一緒に食べてもらうことにした。ガン予防にいいと言うけど、ワンにも効くのかな?

 7ヵ月目にクリスは初シーズンを迎えた。食欲はあまり変わらないが、あまりにトイレが近くなって心配になり獣医さんに診てもらった。
 診断は尿結石。が〜ん。なんで、どうしてそうなるの?変な物食べたの?バナナのせい?
 獣医さんにしつこく聞いてみたら、多分石の出来やすい体質だろうとのこと。
 結局石を溶かすための缶詰フード(セメントみたいでまずそう)と体内で石を作らないようにするドライフード(CD)という処方食を食べなければなくなってしまった。しかも値段が高い。ショック。
 しばらくは定期的に尿検査に通い、少し良くなった頃からCDだけで良いというお許しが出る。
 その後クリスは普通のドライフードとCDを混ぜて食べている。トッピングはあったりなかったり。時間の無いときや、レバーが入手出来なかった時はただのお湯かけフード。我慢するんだ!君は人(他の犬)より高いフードを食べているんだから。なぁんてね。

 トッピングに関しては、3頭同じで、前述のキャベツとレバーの煮込みだったり、チーズだったり、時にゆで卵(半分、一つじゃ多いそうだ)や煮干し、あるいはお手軽缶詰だったりする。また毛艶が良くなるという黒ゴマや、自家製ヨーグルト、そしてこれは東大の先生の折り紙つきの「りんごジュース」が加えられた。
りんごジュースは皮ごとジューサーにかけ、ナトリウム抜きしたビタミンCの粉末を入れて2〜3日分作り置きしておく。お犬様様だと、家人から顰蹙をかっているが、手作りフードで頑張っている人もいるので、ウチは平均的だと思う。

 バナナは毎朝子供達も食べている。家人の残りをもらいながら........。
                                                  2004/10更新
食べ方
 
私の手が2本しかないこともあって、まず最初はクリスに配膳(みんな台付きの食器を使っている)し、次に子供達を座らせたあと、同時に食べさせる。(クリスは特にコマンドをかけない限り先に食べ始めていたが、甘やかすのはいけないと、「いただきます。」の号令で同時に食べるようにした)。
 子供達はコマンドがあるまで自分からすわって待っているし、ご飯の支度をしていても、思い思いの場所で寝そべって待っているのに、クリスはご飯を作っている時から私のそばにべったり張り付いて、フードを取りに行くのに付いてきて、戻ってくるときも絶対目を離さない。自分のごはんの周りには誰も近づけさせない。
 子供達も怒られるのがわかっているので、クリスのそばには行かないし、少し離れた所で食べる。

 しかし、子供達同士はハンスが強すぎて、ハンスの視界にニッキーが入ると大騒ぎになるので、2頭の食器の間にはついたてがしてある。
 以前、最初に食べ終わったハンスがついたての横からニッキーの方をのぞき込んで、自分から脅してフードを取り上げた経緯があるので、ニッキーはとにかく一番先に食事を済ませてバックでその場を立ち去り、決してハンスと目を合わせようとはしない。
生き残るすべは自然に身についていくものだにゃ〜。

間食
 基本的に我が家では間食はさせていない。訓練の時にドライのジャーキーを使っているだけ。
(家人との同居が始まってから、管理人の留守中おやつをもらうようになったらしい。)
 クリスが小さい時は、留守番させるとき骨など時間つぶしにおいていったりしたことはあるが、子供達にそういう物を与えると絶対争いの種になるので最近はしていない。が、私のいないときに、どうも家人が焼き芋なんぞやっていることがあるらしい。

 どちらにしても、食卓からもらえるものはバナナしかないので、普段人間がお昼やおやつに何を食べていても、決してそばにきてねだることはない。
そのせいか、レストランに連れていっても、みんなテーブルの下で寝そべっていてくれるので、家族以外の人といても、ねだられることもなく、落ち着いて食事が出来る。
(フルーツ系が出てくると、途端に鼻がヒクヒクしているが、これはバナナのせいだろう)
 
 ワン達は、どんなに美味しそうな物をみても、食べた経験のないものに関してはさほどの執着を見せないが、一度経験した物に関しては異常な反応を示す。
特にクリスの場合、焼き芋なんぞは、家人が買って帰ってくると、3階にいるのに玄関に入ったとたん部屋のドアの前に伏せて、ドアの下の隙間からわずかに入ってくると思われるニオイを嗅ぎながらドアを開けろと文句を言う。レバーを茹でている時もしかり。
 子供達に関してはそこまでの執着心はなく、目の前にあればちょっと反応する程度である。なぜだろう?

余談
 知人からこんな話を聞いた。
 知りあいの家で飼っている犬が家人の留守の間にフードの入っている袋に顔をつっこみ、ほとんど全部食べてしまったというのだ。
 その時の犬のお腹は地面にすりそうで、しばらくは何も口にせず、排泄のみを繰り返していたそうだ。
 犬の先祖は狼で、食べられるときに食べておく習慣があり、猫と違って、出された物が多くても残すことはないと言う。
 そうやって考えると我が家のクリスは改良された上に人間に近づきすぎ、子供達は野生に近いということで納得出来る。
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