伊豆撮影旅行 2004年7月15日〜7月17日
  キレイなお姉さんは好きですか?
東京でも毎日暑い日が続いている中、急遽某自動車メーカーのCF撮影が決まった。場所は伊豆である。
今回はモデルさん達とのからみがあるので、人懐こくて水を嫌がらないワンコということで、ハンスに白羽の矢がたった。
5:50都内某所集合。一路伊豆半島へ。

撮影は時間が読めないことから、遅くなって東京まで運転して帰る自信の無い管理人は伊豆で一泊することにして、前日宿を探した。
ところが、連休直前で休館にしていたり、一人で泊まれる部屋がなかったりでなかなか見つからない。結局撮影現場とは反対側の東伊豆、下田のペンションを予約することにした。この時点で管理人は伊豆半島の大きさがわかっていなかった。
         
景色は抜群! ねぇねぇ、何が始まるの?」
撮影は山間部から始まった。が、何しろ暑い。日差しが強くて冷房も効かない。付き添い犬たちの息遣いが後部座席から聞こえてくる。厳しい一日になりそうだ。
ペンションに入れる時間も読めなくなってきたので、夕食はキャンセルする。残念!

ハンスはカーゴスペースでモデルさん達の邪魔にならないように自己アピール。しかしなかなか思うような絵にならない。
管理人も写らないように紺色の布(ペンションでベッドカバーにしようと持参していた)を頭からかぶってカーゴで丸くなってハンスに指示を出したり、助手席の足元に入り込んで、キューキューボールを鳴らしながらハンスのテンションをあげる。暑いよ〜。狭いよ〜。気持ち悪い......。

次の現場は高台。ハンスはモデルのお姉さんと車から降りて歩くシーン。
ところが地面はもう鉄板焼き状態。ハンスもだんだんだれてくる。
優しそうなモデルのお姉さんに、「コマンドは強めでハッキリ!聞かなくてもよいと思うと動かないので、厳しくお願いします。」と頼む。
最初はちょっと慣れなかったが、モデルさんの「おすわり」「あとへ」のコマンドに暑いながらも従うハンス。健気だなぁ。
音が入るとまずいことから、エンジンを切っていたので、付き添い犬はさすがに暑くて近くの東屋へ非難。こちらも文句一つ言わずに見学中。
待機中は、モデルのお姉さんや、スタッフの人たちに可愛がられて、暑いながらも嬉しそうなワンコたち。
ハンスはしっかりキレイなお姉さんとツーショットと撮らせてもらったが、事務所を通すのが面倒なので(笑)公開不可。記念に取っておこうね。
心地よい風に吹かれて休憩中。 確かに景色はいい。
三つ目の現場はカーゴに座っているシーン。
カーゴの床面は黒いゴムマット。すでにめちゃくちゃ熱くなっている。管理人が側を離れようとするとハンスも一緒に降りようとしたが、「ステイ!」で我慢。ガンバレ!もう少しだからね。

その後の出番まで3時間ほどあいたので、車を日陰に停めて休憩タイム。地元の人々に愛想を振りまきながら、つかの間のお昼寝を楽しんでいるうちに、いつしか風も涼しくなってきた。

最後のシーンは海岸でモデルのお姉さんと遊んだり、車に飛び乗ったりするシーン。もうほとんど日は落ちている。
砂浜で沢山遊んだ後という設定なので、ハンスの顔や体には海水と砂がこすり付けられる。
自慢の白い顔が黒く汚れたところで撮影。
管理人は後部座席で小さくなってハンスを呼ぶ。外からハンスだけが走りこんでくるところだが、止まり位置が定まらず何度も撮り直し。ハンスも管理人も砂だらけ〜。

その後ハンスはモデルさんに連れられて二人だけで浜で遊ぶシーン。
もうこの頃は管理人に言われなくてもホイホイ付いて行くハンス。キレイなお姉さんで良かったね、ハンス。

案の定撮影終了はとっぷり日も暮れた7時半過ぎ。
お世話になった皆様に「お疲れ様!」。クリ家は途中まで東京へ戻るスタッフの車に先導してもらい、西伊豆から東伊豆へと向かった。

136号から414号、天城越え。さすがに車がほとんど走っていないし、まわりも真っ暗である。たまに前に車を見つけると、遅れまじと追いかけていくが、後ろにワンも乗っている上、車高も高いので山道では50〜60キロが限界。
行けども行けども下田に着かない。やっとのことでコンビニを発見して第一声は「ここはどこですか?」
結局更に30分以上かかると聞き、予定していた夕食のレストランにも間に合わないことが判明。仕方なくパンとおつまみと缶チューハイ一本を購入し、直接ペンションに入ることにした。

そして9時半をまわった頃、無事ペンション到着。外で汚いハンスを洗わせてもらってチェックイン。
管理人もシャワーで砂を落とし、一息ついてパンとチューハイ。そのままみんなで爆睡。ハンちゃんお疲れ様。せっかくのシーン、カットされてないといいネ♪
         
翌朝は6時半起床。ワン達と近所を散歩。すでに日は高く。照り返しはきつかった。伊豆ってこんなに暑かったっけ?
ペンションの泊り客はクリ家ともう一家族のみ。ダイニングに全員連れてゆっくり朝食。う〜ん美味!昨日食べられなかった夕食が悔やまれる。ワンたちも足元でまたまた爆睡。よほど疲れているのだろう。よし!もう一泊しよう!
そしてクリ家はもう一日、非日常的な異次元の世界にいるチャンスをゲットしたのだった。

そうと決まると時間はゆっくり流れ始める。部屋でのんびりしながらダンスの友達に電話する。遊びに来ない?いいわよ〜♪
幸いまだ部屋も空いている。誘惑のクモの巣にひっかかって紫苑ちゃんのママ(SHIONYさん)が来ることになった。
さて、しばらくお昼寝でもするか。
昨日頑張ったハンス。
冷房の効いた涼しい室内で、暖かい日差しに囲まれて夢の中。
昨日のキレイなお姉さんでも思い出しているのかしら。

とにかくお部屋は広いし、明るい。
しかも昼間はだ〜れもいないので本当に静か。
セミの声が遠くで聞こえているくらい。
冷蔵庫やレンジ、ポットまで完備されたキッチンも付いているし、
これじゃ、夜来て朝帰るなんてもったいないこととても出来ません!

お昼寝のあと、ハンスだけでなく、他の子たちも、階下のワン用パススペースでしっかりシャンプーしてキレイになりました。

あとは紫苑ちゃんを待つばかり。


3時半過ぎ、紫苑ちゃんのお迎えも兼ねて、ガソリン調達に下田駅方面に出る。又しても暑い。
帰り道ペンション近くで紫苑ちゃんと合流。チェックインを済ませてから、ペンションお薦めのお散歩コースへ。
何しろまだ休みに入っていないので、あまり人と出会わないのがいい。
林の中を抜けていくとありました!だ〜れもいない芝生のオープンスペース。
頃合よく日も傾いて、みんなでボールを追いかけ走り回る。
昨日からず〜っと缶詰だったので、みんなのびのび走ってる。やっぱりボーダーはこうでなくっちゃ!
いっぱい走ったらみんなで休憩。 ここの見晴らしも抜群!
そして待ちに待ったディナー。期待は裏切られること無く大満足。
夜は紫苑ちゃんちを部屋にお招きして、遅くまで管理人の話に付き合わせてしまった。
         
翌朝は6時に紫苑ちゃんちと散歩に出る。昨日芝生公園から見た海岸探索。
駐車場にはすでに海水浴の車が集まりつつある。
なが〜い階段を降りていくと、そこはうみ〜
プライベートビーチのような砂浜をみんなではじけて走り回る。
特にクリスのスイッチが久しぶりに入ったのを見て管理人ちょっぴり嬉しい。

ゆっくり時間の通り過ぎるのを感じながら、海を眺め、美味しい朝食を頂いた後、後ろ髪をひかれつつ伊豆を後にする。
ドラマのロケに使えそうな風景。 みんなはじけて走ってます。
ニッキー!どこかでスリスリしてないわよね!
途中は休み休みで北上。
お昼時はペンションのオーナーに薦められた
犬連れOKのお店「かたつむり」でまったり過ごす。

セルフサービスの店で、犬連れはテラス席になるが、
心地よい風が抜けて行くので、
車の中で暑そうにしていたワン達ものんびり昼寝。

人間はピザとケーキなんぞ頂きながら、
誰にも邪魔されずおしゃべりが出来る。

難を言えば、小学生ぐらいの子供達が、
兄弟喧嘩や、親の言うことを聞かなかったりで
五月蝿かったことぐらいか。


更に北上して沼津より東名高速で東京方面へ。
下りの渋滞の列を横目に、ちょっぴり残念だが、
また現実の世界へ引き戻されていく。

途中足柄SAに入り、犬達と芝生の上でしばしの休憩。
冷たくて美味しい足柄の水を空いたペットボトルにつめる。

幸い大した渋滞も無く、用賀で降りると、環八が大渋滞。
その渋滞も横目に裏道を抜けながら帰宅。



         
SHIONYさんとラブラブの紫苑ちゃん。
紫苑ちゃんはいつもママから目を離さない。
フットワークのいいSHIONYさんに感謝!
遠くまでお付き合い頂き、
本当に有難うございました。
今回お世話になった「天使のしっぽ」さん。
突然の予約や、
遅くに到着したりで、
お騒がせの一行でした。
いろいろ有難うございました。
(残念ながら2005年閉館されました)
         
後日談:
そしてそれから一ヵ月後、ハンスのCMは無事オンエアされました。わずか四日間だけの期間限定でしたが、ちょっと長めのCMのなかで、ところどころハンスが小さく映っていました。
予想通り、車中のシーンはカットされてしまいましたが、 ハンスのおかげで、楽しい経験が出来たし、つかの間の命の洗濯も楽しめた伊豆旅行でした。                                                        
 2004/10

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